昨今の産業界を取り巻く環境は厳しく、しかも流動的であり、大きな転換期と言える。まきに激動する70年代である。
企業経営の一端を担う我々には、アメリカの新経済政策、円の変動相場制移行等、日本経済が戦後初めて経験する厳しい現実を正しい目で見詰め、それから波及するであろう難関難問をどう突破し、飛躍へのパスポートをいかに手中に納めるかという責務が課せられている。それには経営の近代化をはじめ、生産の合理化、技術の向上等に関するたゆまざる努力と研鑚が肝要である。
しかし、我々は浅学非才であり、一企業、一個人として努力するだけでは解決しきれない問題が山積みである。
そこで甲府地区の機械金属業界に携わる若手経営者および後継者を中心に大同団結し、経済の諸問題や経営の在り万を研究討議するほか、親睦も深めつつ自己研鑚の一助としたいと「山梨青年工業会」(青工会)設立を目論んだ次第である。
昭和46年10月
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