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☆★☆★☆【 青工会メールマガジン 第80号 (2009/03/09) 】☆★☆★☆
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朝夕はまだ寒い今日このごろですが、日ごとに春めいてまいりました。い
よいよ本年度のメールマガジンも最後に近づいてきました。もうすぐ卒業
記念号の発行も予定しておりますので、お楽しみに。では、メールマガジ
ン80号スタートです。

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 【今月のメニュー】
   ◆会長からのひとこと  −− 橋爪会長より
   ◇2月例会のご報告   −− 経営研究委員会
   ◆3月例会のご案内   −− 総務情報委員会
   ◇リレーコラム     −− 私が語ります!宮澤良治さん
   ◆シニアリレーコラム  −− 私が語ります!鈴木茂夫シニア
   ◇「私の業界の今」   −− 荒井雄一さん
   ◆「中国投資」(その8) −− 内田監事
   ◇Enjoy活字Life−− 照山可純さん
   ◆編集後記
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       ★〜〜〜 会長からのひとこと 〜〜〜★
    山梨青年工業会 平成20年度 第37代会長 橋爪千春
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こんにちは。花粉症歴20年目に突入の橋爪です。3月となり一層スギ花
粉舞い散る中、皆さん如何がお過ごしでしょうか?
花粉症でない方には春の訪れが待ち遠しい事と思いますが、花粉症の身か
らすると春の暖かさは待ち遠しくもあり憂鬱にもなる季節です。去年より
は程度が良いので薬を飲むほどではないですが、目がしょぼしょぼ・鼻づ
まりやくしゃみ・微熱で集中力が低下と少々厄介です。花粉症の皆さん今
年も頑張って乗り越えていきましょう!!そして、いよいよ20年度青工
会は今月が最終ラウンドとなりました。残りわずかですが張り切って活動
していきましょう!!

2月例会は毎年の恒例となりました「昭島青年経営者クラブとの合同例会」
でした。昭島・山梨と交互に行われる合同例会。6回目となる今回はAI
Jの皆さまを「ぶどうの丘」に迎えて開催しました。多くの会員の参加、
ありがとうございました。
第1部は1分間自己紹介とグループディスカッション、第2部は懇親会を
行いました。自己紹介は「もう1分?」ってくらいにすぐに時間が来てし
まい、事前に話す内容を考えてはいたのですが難しかったですねぇ。ディ
スカッションでは、グループの皆さんがテーマについて真剣に熱く語って
くれて、新たな気付きや参考になる話を多く聞くことが出来ました。懇親
会では皆さんテーブルを行き来して懇親を深めたり、2分間スピーチをA
IJさんにもして貰ったりと大いに盛り上がりました。私もあちこちのテー
ブルにお邪魔して、AIJの皆さんと久しぶりにゆっくり話をする事が出
来ました。(荒川会員からは「メルマガをいつも見てるよ」と言われて嬉
しいやら恥ずかしいやら・・・荒川さん、いつも見てくださってありがと
うございます)

長時間の例会でしたが時間の経つのが早く感じるほど盛り上がり、両会の
親睦がさらに深まった事と思います。参加された皆さん
お疲れ様でした。また、企画・運営をした経営研究委員会の皆さんご苦労
様でした。

3月13日(金)の3月例会は、いよいよ今年度最後の例会「臨時総会・
卒業式・納会」です。総会では21年度はどんな青工会にするのかをしっ
かりと認識して頂き、納会では20年度を振り返り、次年度青工会が更に
発展するように盛り上がりましょう。

そして、何と言っても卒業式です。今年の卒業生は1名。内田先輩がご卒
業されます。昨年はものづくり委員長・今年は監事として、我々に多くの
事を教え伝えて頂いた内田先輩に感謝の気持ちを込めて、会員全員でしっ
かりとお送りしましょう。例会担当の宮下委員長率いる総務情報委員会の
皆さんの準備も着々と進んでいます。会員の皆さまのご協力もお願いしま
す。内田先輩の思い出に残る卒業式にしましょう!!

それでは、ラストスパートの今月も思いっきり Enjoy Life Enjoy 青工会 
で参りましょう!!


□■ 2月例会のご報告 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■□──────────────────◆◇ 経営研究委員会 ◇◆


平成21年2月14日(土)に勝沼ぶどうの丘にて山梨青年工業会と昭島青年
経営者クラブ様と6度目になる2月合同例会を行いました。この例会の目的
は「互いをより知る」でした。13時15分受付が始まり、定刻とともに開会
セレモニー開始。荒井司会の進行により執り行われました。最初に両会の
開会セレモニー行いました。お互いのセレモニーを見るのはとても勉強に
なりました。

自己紹介に移る前にレイアウトチェンジがあり、AIJ様には事前に準備
してあった席へと移っていただき、青工会会員の皆様には椅子の片づけを
手伝っていただきました。皆様の御協力もありスムーズに執り行う事が出
来ました。ありがとうございます。その後自己紹介に移りました。私が壇
上に上がり趣旨説明と見本自己紹介を行いました。(緊張しました)

青工会の順番は年齢順、AIJ様はあいうえお順に行いました。内田監事
よりスタートし、みんな個性ある自己紹介をしてくれたおかげで聞いてい
て飽きない時間になった事と思います。しかし壇上から様子を見ていて、
当日遅刻の方や、急遽参加できなくなった方たちが多かったため、席の間
隔が空いてしまっているのが気になったので、AIJ様の自己紹介に入る
前に皆様お願いをして席を少し動いて頂きました。結果互いの会員が近く
なり、自己紹介も聞きやすく、お互いの顔も見やすくなり、よい雰囲気で
行うことが出来ました。自己紹介の内容も各会員工夫をしてくれたため、
お互いを良く知る事ができ、和やかな雰囲気を作る事が出来たと思います。

その後15分の休憩をとりディスカッション準備に入りました。予定してい
た参加者よりも少なくなっていたため、グループの組みなおしなどをこの
時間で行いました。新たなグループに分かれてディスカッションスタート。
また私が趣旨説明を行いました。ごきげんようのメロディーに合わせて
(何がでるかな♪)1議題目は橋爪会長にサイコロを振っていただき「1.
趣味 2.家族 3.休日 4.感動 5.食 6.愛」の議題の中から「家
族」という議題で行いました。

1議題目で緊張をほぐし、2議題目はもっと話しやすい状況を作ろうと思っ
ていたのですが、1議題目から大いに盛り上がり色々な話をする事が出来
ました。家族の捕らえ方、関り方、家族への想い、今後の家族についてな
どなど話が我々のグループでは行われていました。少し時間が前倒しにな
っていたので、ディスカッション時間を15分から20分に延ばしより多くの
話が出来るようにしたのですが、まだまだ話し足りない会員もいたことと
思います。

そして2議題目につきましては石塚理事長にサイコロを振っていただき、
「1.人材育成 2.顧客満足 3.経営戦略 4.地域貢献 5.組織活性
 6.リーダーシップ」の中から「組織活性」をテーマにディスカッショ
ンを行いました。この議題は組織の捕らえ方が皆違い面白かったと感じて
います。実際の会社が活性化した事例や、活性化についての考え方など様
々なお話を議論し、盛り上がることが出来ました。

3議題目にはサイコロは振らず「ビジョン。自らの思いを語る」と題しディ
スカッションを行いました。皆照れくさい中、真剣に自らのビジョンを熱
く語っている姿はとても刺激的でした。後で感想を聞いたところ、「こう
いうことを話す機会があるとありがたい」という意見を頂きました。3議
題を行いこのような機会ではないと聞けない話や、お互いの事が更に知る
事ができ本当に良かったと感じています。

ここで1部の例会内容を終え、閉会セレモニーと移りました。AIJ様の
監事講評からは青工会の事業計画書にまでお褒めの言葉を頂ことが出来ま
した。若尾副会長より閉会宣言を頂き、1部を終了いたしました。

2部の懇親会に向け、お料理の準備などがあったため、会員の方々には40
分ほど会場を出ていただき勝沼ぶどうの丘を見学していただきました。皆
様にこの時間を利用して土産なども買っていただけました。またこの時間
にAIJ様と青工会がばらばらにならないように配慮し委員会メンバーで
声がけなどをさせていただきました。会場の協力もあり懇親会準備は予定
通り執り行われ、定刻の時間には懇親会をスタートいたしました。2部の
懇親会は久津間会員の司会進行で行いました。石塚理事長、橋爪会長より
ご挨拶を頂き、三森直前会長に乾杯の音頭を取っていただきました。1部
で色々と話をしたので、懇親会でも両会員気兼ねなく話をして盛り上がれ
ていたようでした。また各会員が積極的に名刺交換などを行っていました。
しばらく歓談をしたのち、2部から参加してくれた方たちに壇上に上がっ
ていただき1分間自己紹介を行っていただきました。また1部の時とは雰囲
気も違い盛り上がる事ができました。そして懇親会の合間には、恒例の2
分間スピーチも行いました。青工会だけではなく、AIJ様の方々にも協
力していただき行いました。
会長の方針で今年は2分間スピーチを行っている、とAIJ様に伝えたら
「うちでもやりたいなぁ」とのご意見も頂きました。懇親会の時間も残り
わずかになってきたのを見計らって、AIJ45周年を記念したワインのプ
レゼントも行いました。これはAIJ様側には何も伝えていなかった事だっ
たので驚かれていました。ワインにはオリジナルのラベルをはり、勝沼で
取れた「甲州」というぶどうのみを使用した特別なものをプレゼントいた
しました。喜んでいただけてよかったです。

まだまだ話が盛り上がっていたところでしたが、定刻の時刻が来てしまい
名残惜しい中、比留間直前理事長より閉めのご挨拶を頂きました。その後
川元専務理事より一本締めを行っていただき、懇親会も終了いたしました。

今回の例会では目的の「互いを良く知る」という事をしっかりと果たせる
内容になったと思います。荒井会員も久津間会員もなれない司会で不備も
あったかとはおもいますが、このような貴重な体験ができてよかったとおっ
しゃっていました。普段出来ない体験が出来る青工会での活動は本当に素
晴らしいと感じています。またディスカッションでは、なかなか照れくさ
く話しづらい事なんかを改めて話す機会って大切だな、と感じました。A
IJ様の考え方などは新鮮で、勉強になる事が多かったと私個人は感じて
います。今回このように合同例会が行えたのも、沢山の方の協力があった
からと心より感謝しております。また1日と長い例会にも関らず、沢山の
会員の方に参加していただきまして誠にありがとうございました。

反省点としましては、当日の準備段階でゆとりをもった時間配分のつもり
だったのですが、やることが意外と多く時間ギリギリになってしまい、昼
食を取る事がみんな出来なかった事。当日の出席者状況予測が足りず、遅
刻者や当日欠席者が多く、準備に手間取ってしまった事。会歌の際にCD
を流すのに手間取ってしまい、スムーズに進すめられなかった事がありま
した。

□■ 3月例会のご案内 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■□──────────────────◆◇ 総務情報委員会 ◇◆


いよいよ!平成20年度、橋爪年度を締めくくります3月例会が3月13
日(金)に開催されます。

飯島次年度への審議承認をいただく 臨時総会
大恩あります内田監事をお送りする 卒業式
20年度の締めくくりとなります 納会

盛りだくさんの内容となっておりますので 平日の早い時間ではございま
すが、是非!皆様全員のご出席をお願いいたします。

山梨青年工業会「臨時総会・卒業式・納会」の開催について (ご案内)

 時下 ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
 さて臨時総会及び卒業式・懇親会を下記のとおり開催致しますので、ご
案内申し上げます。
 平成20年度、締めくくりのイベントでございます。会員全員で感謝の
気持ちで卒業生をお送りいたしましょう。お忙しい時期ではございますが、
一年の総括として必ず出席いただけますよう、宜しくお願い申し上げます。

                 記

1.日 時   平成21年3月13日(金) 

            午後6:00 受付開始
              6:30 臨時総会
              7:05 卒業式
              7:40 納会
              9:30 閉 会

2.場 所   湯村常磐ホテル
        甲府市湯村2−5−21 ?055(254)3111

3.内 容   (1)臨時総会
         (2)卒業式
         (3)納会

4.服 装   スーツ・ネクタイ・青工会バッジ着用


□■ リレーコラム 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■□────────────◆◇ (株)ミヤザワ 宮澤良治さん ◇◆


青工会の皆様こんにちは、最近KYと呼ばれる頻度が急上昇中な株式会社ミ
ヤザワ 宮澤良治、入会して1年5か月の新米会員です。

最近映画の「おくりびと」で話題!?の、葬祭に使う造花の製造を仕事に
しております。物心ついた時から葬儀の造花を見ていますので特に隠そう
と思うことはないのですが、私が小さい頃「良治くんち何してるの?」と
聞かれると「お葬式の花を作ってるんだよ」って答えていましたが、母
親に「あまり人にお葬式の造花を作るっているなんて言っちゃダメよー」
と言われたことがあります。

葬儀関係=あまり人には言いたくない、言えない。というのがあったよう
です。 確かに「おくりびと」の中でも同級生に「もっとまともな仕事に
つけよ」と言われていたり、カワイイ広末涼子さんのセリフでは「汚らわ
しい」と吐き捨てたりしていました。「私がそんなこと言われたら落ち込
んでしまいます」(ウソです。胸を張って言える仕事だと思っているので
凹みません。)今となってはセレモニーホールなどができて葬祭業がビジ
ネスとして表舞台に堂々と出てきていますので、おくりびとの原作納棺夫
日記が書かれた時代よりはいいのかもしれません。

これはやはり中国でも同じでして、造花を作ってもらっているメーカーに
注文を出すわけですが、社長など部門管理者などは私が注文を出す花は葬
儀で使う花と知って作業をしていますが。それ以外の従業員には「葬儀で
使う花だとわかると気持ち悪がって仕事しなくなってしまうから言わない
でね」と釘を刺されました。

リレーコラムを考えた結果話題に乏しい宮澤ちゃんは、「宮澤=中国」と
いう結論に達し内田監事の中国投資の話があると思いますがテーマは中国
で書かこうと思っていましたが、おくりびとで一人盛り上がってしまった
為ちょっとした話題を。

先月のバレンタインデーですが中国では情人節(チン レン ジエ)と言い、
元々は2月14日ではなく違う日だったようですが現在では2日有り「男
性から女性へ物を贈る」習慣があります。(逆チョコはここから?)贈り
物は花のバラを贈るようで、町には花屋さんが自転車に沢山の花を積み街
頭で器用に花束にして売っていました。そこで本数が重要になってきます。
9本99本999本中国語で9(九)は「ジュウ」と発音しそれを似た発
音の漢字にすると「久」永遠という意味があるそうです。

中国のカップルは、ペアルック当たり前、食事のときは目の前に座るので
はなく、横に座るのが基本です。私はイヤですが・・・

話の落とし所が分からなくなってしまったのでこの辺で終わりにします。


□■ シニアリレーコラム 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■□─────────◆◇ 三井建設工業(株) 鈴木茂夫シニア ◇◆


Q1.近況をお聞かせいただけますでしょうか。

建設業を取り巻く状況は一段と厳しさを増しております。公共工事の減少
に加え、急激な景気の後退から民間設備投資も大きく減少しております。
新工場を計画したものの計画自体の凍結、計画の見直しといった事例もあ
り、全く先が見えない状況であります。こうした業況の中で、生き残りを
かけて社業に取り組んでいるところであります。  

Q2.本会在籍時の印象深い思い出をお聞かせいただけますでしょうか。

大変な不良会員だった私は、卒業式に出席することもはばかれるような状
況でありました。恥を忍んで出席した卒業式で、当時の新藤会長、田澤委
員長をはじめとする多くの会員の皆様に温かく迎えて頂き、感激したこと
が印象深い思い出であります。皆様のご厚情に感謝しながら、大いに反省
したことを覚えております。

Q3.今の本会に要望や期待することがありましたらお願いします。

世界的な不況と政治が混迷するなかで、現役の皆様方も大変なご苦労をさ
れていることと存じます。このような時にこそ青工会の力を発揮する時で
はないかと思います。活動趣意書にあるように会員の知恵と力を結集し山
梨の産業振興の為にご奮闘いただきたいと考えております。 

Q4.その他、何かございましたらお願いいたします。

このような機会を頂きましたことに感謝いたします。不良会員であった私
は反面教師、卒業式で後悔しても後の祭りです。現役会員の方々には有意
義な青工会活動をおくっていただきたいと思います。青工会の益々のご活
躍を祈っております。

<鈴木茂夫シニア、ありがとうございました。
    次回は、(有)鶴田塗装工業所 鶴田一雄シニア、
                   よろしくお願い致します。>


□■ 「私の業界の今」 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■□─────◆◇ 山梨ユニフォーム(有)田中洋装 荒井雄一さん◇◆


今回『私の業界の今』を投稿させていただきます。(有)田中洋装 山梨
ユニフォームの荒井雄一です。どうぞ宜しくお願いします。

皆さんご承知の通りにあまり口には出したくありませんが、昨年後半から
の世界同時不況がユニフォームの業界にも暗い影を落としています。仕入
れ先のメーカーも欠品してしまった商品の増産量を様子を見ながら作り込
んでいる為、在庫バランスが崩れているメーカーが多くなっているのが現
状です。よって私達は、お客様から気に入った商品の注文を頂いてもメー
カー在庫がなく、しょうがなく代替商品に変えてもらったり、待ってもら
ったりといった悪循環になってしまっているケースも多くあります。

お客様にスムーズに商品が納品できないメーカー、販社は衰退していって
います。これが、今の業界の現実です。

しかしメーカーによっては、この不景気の中、着実に売上げを伸ばしてい
るところもあります。在庫もしっかり持ち私達販社、その先のお客様の事
まで考えくれています。一緒に同行営業もしてくれるメーカーさんです。
私達は仕入れ販売がメインになっている為、いかに在庫を多く持っている
メーカーさんと付き合いお客様にスムーズに販売できるかどうかが大きな
ポイントになってきます。

さて、我が社の近況はいうとやはり世間の流れと同様に昨年12月から苦戦
をしていますが、今年の3月からは少しずつ明るい光が見えてきそうな感
じがあります。この光を見させていただいているのは、研修の仲間やお客
様からの紹介です。人と人との繋がりの大切さを思い切り感じる事になっ
ています。どこに行ってもよく聴く言葉ですが、100年に1度と言われる不
況の中、これをチャンスだと信じて日々の営業活動にしています。


□■ 「中国投資」 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■□─────────────────────◆◇ 内田監事 ◇◆


中国投資失敗談(その8)

私の会社が受け入れた2名(劉備君と曹操君…仮名)はとても優秀で真面
目だった。技術研修の飲み込みが早く、技術をすぐに身に付けていった。
日本語もメキメキ上達していき、コミュニケーションの問題はあまり感じ
なくなった。会社の行事にも積極的に参加し、勤務態度は文句のつけよう
がない。もちろん無遅刻無欠勤。
その劉備君と曹操君、日本に来て1年以上経ったある朝、会社に出勤して
来ない。「あれっ?何かあったのかな」
二人が住む会社近くのアパートに、妙な胸騒ぎを感じながら向かった。
部屋に入った瞬間、きれいに掃除された室内ときちんと整えられた作業服、
そしてテーブルの上の書置きが同時に目に入った。
「やられた!」
あれだけ真面目だった二人が、我々とも仲良くなった二人が逃げたことが
信じられなかった。人間関係よりも“カネ”。中国人の思考回路が分かっ
ていたはずなのに、私が甘かった。

研修期間は2年間なので、実は1年半を過ぎた頃が一番逃げやすい。この
頃には日本語もマスターし、日本の地理にも明るくなり、研修手当を貯め
ていればある程度のお金も持っている。半年後には中国に帰らなければな
らない。日本の快適な生活を捨てたくないし、中国の何倍もの収入が得ら
れるのも捨てたくない。彼らが逃げるのも当然といえば当然か…。

大変だったのは組合である。逃げた後の始末を付けなければならない。
中国の彼らの両親がどうなったかは、私は知らない。

それから3年くらい経ったある日、研修生のことなど忘れかけていた頃、
東京の某警察署から電話があった。なんと劉備君が不法滞在で警察に保護
されているという。どこかのコンビニで働いていたところを捕まったらし
い。劉備君が日本に来た経緯と逃げた様子を調べられた。彼は強制送還と
なったのだろう。
また、当社の社員が横浜中華街に行った時、なんと曹操君が天津甘栗を売っ
ているところを偶然見つけた。その社員は彼に声を掛けたが、甘栗一袋で
買収されてしまった。曹操君は今でも中華街にいるのだろうか?

さて、研修生の話はここまでにして、中国との貿易を仕掛けたことを思い
出したので少し書いてみたい。
私が行っていた福建省は誰もが知っている“ウーロン茶”の産地である。
当時「1級2級茶葉のみ厳選使用、S社のウーロン茶」という有名なコマ
ーシャルがあった。現地に行くと、さらにその上に“特撰”“特級”“超
特級”などのグレードがあり、飲んでみるととても美味しい。
「ウーロン茶って甘いんだ!」と感激した美味しさである。
この超特級ウーロン茶を日本に輸入しようと考え、まず最初にお歳暮で身
近な人たちに配って反応を見た。大好評だった。「これはいけるかも」と
思ったが、ウーロン茶は大々的に日本に輸出できないと中国側が言う。
「なぜか?」と聞くと、福建省から日本に輸出するウーロン茶の権利は全
て伊藤園が押さえているので出来ないらしい。本当かどうか確かめなかっ
たので真偽は不明である。なんだか面倒くさいのでそれ以上進めなかった。

次に輸入したのは“冬虫夏草”である。
“冬虫夏草”とは中国の漢方薬であり、その名の通り冬は虫なのに夏にな
ると草になってしまうという、神秘の物体である(実は神秘でもなんでも
なく、キノコの菌が虫を栄養にして成長したもの)。
中国の陸上長距離で「馬軍団」というのが話題になった。「馬軍団」の選
手たちは冬虫夏草を飲んで心肺機能を高めていると言われていた。良質な
ものは中国奥地(青海省あたり)の標高4,000メートルを超えたとこ
ろで採られ、かなり高価だった。キノコの一種(多糖類)なので、免疫機
能を高める効果はあるらしい。中国ではズバリ「ガンに効く」なんて言う。
その姿はまさに“虫”で、日本人がこれをそのまま服用することはかなり
抵抗がある。そこで、冬虫夏草を煎じたエキスでドリンク剤にしたものを
輸入しようと考えた。10ml入りのアンプルを10本セットにして箱に入
れたものがあり、工場視察した現地スタッフが品質も良いと言うので、こ
れに決めた。

丁度、史上空前の円高になった頃で(今よりもっと円高でした)、日本か
らの輸出よりも輸入を考えた方がメリットが大きかった。売値を決める時
には結構悩んだ。高級漢方なので、本当は高く売った方が良いのだろうが、
まず身近な人にモニターとして試してもらって効果を見てから一気に行こ
うと考えたので、最初は1,000円に設定した。この値段ならあまり抵
抗なく買ってくれるだろう。幸い円高で、1箱1,000円で売ってもか
なり利益が出る勘定だ。

最初の輸入ロットは2,000箱。船便なので結構時間が掛かったが、無
事日本に到着した。

しかし通関業者からは「出せない」と言ってきたのだ。 (次号に続く)


□■□■□■□■□ Enjoy 活字Life ■□■□■□■□■□
■□──────────◆◇株式会社 小野石材店 照山可純さん◇◆

作品名 海辺のカフカ
著者名 村上春樹
出版社 新潮文庫
ジャンル 現代小説? 
コメント
 言わずと知れた『世界のムラカミ』の作品です。特にこの作品に愛着が
あるわけではなく文庫化された当時(平成17年)に読んで以来本棚にしまい
こんでおりました。が、先日のイスラエルの文学賞であるエルサレム賞を
受賞した氏の受賞スピーチに痛く感銘を受け、再びムラカミワールドに浸
ろうと思い、今まで読み返したことのないこの作品を、再び手に取り現在
熟読中ということもあり、他にも多くの代表作があるにもかかわらずこの
作品をピックアップした次第です。何を今さら誰もが知っている村上春樹
なんだという声が聞こえてきそうなのですがお許し下さい。このような事
情があったもので…。

個人的には80年代〜90年代前半の村上作品が大好物で、過去に何度も読み
返した記憶があります。当時の村上作品の主人公が『僕』という一人称で
語られているということもあり、単純な私にとっては自己投影がしやすく
すぐに小説の中に入り込めた、というわけです(最近の作品は三人称で語
られておりちょっと寂しい限りです)。また、彼独特の隠喩的表現には毎
回打ちのめされ喘いでしまいます。正直言って村上作品は決して明るく能
天気なものではありません。現にうちのカミさんが以前「ノルウェイの森」
を読んだ時、あまりにも絶望して具合が悪くなり途中で読むのを断念した
程です。ですので、あまり気分が優れていない時は村上作品を読んではい
けません
。
海辺のカフカの話に戻りますが、この作品は2つのストーリーが徐々にリ
ンクしていくという、今の旬な作家で言うと伊坂幸太郎的な、映画で言う
とちょっと古めですが、クエンティン・タランティーノの「パルプフィク
ション」的なもので、更に村上作品によく出てくるあちらの世界とこちら
の世界が交錯するわけです。また今までの作品にはあまり見られなかった
主人公の成長なるものが見受けられますのでちょっと違和感を感じるかも
しれません。ちなみに海外ではかなり評価の高い作品だそうです。
(私はそうは思いませんが…)。
 

………………………… <<<< 編集後記  >>>> ……………………………

今月も原稿を頂いたみなさんありがとうございました。
 冒頭にも書きましたが、今年度のメルマガも卒業記念号と、本年度の役
員の皆さんの締めくくり号の2回となりました。嬉しいような、寂しいよ
うな...みなさんご協力ありがとうございました。
『私の業界の今』も今年度は最後となりました。異業種団体ならではの試
みとして、それぞれの業界の様子を私も楽しみに読ませて頂きましたし、
会員の皆様にも解って頂けたのではないかと、勝手に満足しています。原
稿を頂いた皆様ありがとうございました。
『中国投資』も実話だけに毎回楽しみでしたね。今回『次号につづく』に
なっていますように、監事からは年度が変わっても最後まで書いて頂ける
とお約束を頂きました。安心して次号をお待ち下さい。
それでは最後までよろしくお願い致します。
                         <<松下清人>>

●メールの配信先を変更したい方は、総務情報委員会までご連絡ください。
●青工会HP掲載内容の変更も、総務情報委員会までご連絡ください。

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 [ 青工会メールマガジン ]
  ■ 発行責任者:橋爪千春 (山梨青年工業会 第37代会長)
  ■ 編集長  :宮下 純 (山梨青年工業会 総務情報委員長)
  ■ 制作者  :松下清人 (山梨青年工業会 総務情報委員)
  ■ 発 行  :山梨青年工業会 総務情報委員会
  ■ ホームページ:http://www.seikoukai.net/
  ■ メルマガ・バックナンバー:http://www.seikoukai.net/ml.html
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